Ectemnius schletterei　(Kohl,1888)
【体長】メス10-13mm。オス5.5-7.5mm。
【発生期】初夏-夏季。詳細は不明。
【分布】北海道、本州、四国、九州、対馬、琉球列島、伊豆諸島；朝鮮半島、台湾、中国、ヨーロッパ。

本土から奄美諸島に分布するのはイワタギングチ本土奄美亜種・イワタギングチE.s.japonicus　Tsuneki,1977とされる。
国内にはこの他に以下の3亜種を産する。

E. s. sakaguchii　(Matsumura&Uchida,1926)
イワタギングチ沖縄亜種・サガグチギングチ
沖縄島

E. s. ishigakiensis　Tsuneki,1972
イワタギングチ八重山亜種・イシガキギングチ
八重山諸島

E. s. horvatovichi　Tsuneki,1974
イワタギングチ対馬亜種・コレアギングチコレアギングチ
対馬；朝鮮半島

最も個体数の多いギングチバチの1つで、朽ち木に複合分岐巣を作り、1分岐に2-3室の育房を作る。
ミズアブ、イエバエ、ハナアブ、クロバエ等を狩る。
多くのギングチバチの巣は営巣中、開きっぱなしだが、この種は入り口を少し入ったところで、一時閉鎖するという。 柿の葉上で休むメス。
2013年5月3日、佐賀市。 メスに交尾をしかけるオス。
2013年5月12日、佐賀市。 朽ち木に巣を掘り始めるメス。
2013年5月12日、佐賀市。 巣穴から顔を出すメス。
坑道から運び出した屑が、巣口の脇に蓄積している。
2013年5月12日、佐賀市。 巣にアブを運び込む。
2013年5月25日、佐賀市。 巣にハエを運び込む。
2013年5月18日、佐賀市。 小さなハエを運び込む。
2013年5月25日、佐賀市。 狩りに出かける。
2013年6月9日、佐賀市。