Polistes jokahamae　Radoszkowski,1887
【体長】女王24mm内外。ワーカー16-22mm。オス17-23mm。
【発生期】3-11月。
【分布】本州、九州、四国、対馬、大隈諸島、琉球列島、伊豆諸島；朝鮮半島、台湾、中国。

周知のとおり真社会性種。
最も普通に見られるアシナガバチの一つ。
本州からトカラ列島まで、名義タイプ亜種（セグロアシナガバチ本土亜種・セグロアシナガバチ）P. j. jokahamae　Radosxkovski,1887　が生息し、奄美諸島にはセグロアシナガバチ奄美亜種・アマミセグロアシナガバチ　P. j. jokahamae　ssp.　とされる個体群が、沖縄列島・八重山諸島にはセグロアシナガバチ本土亜種　P. j. okinawensis　Matsumura&Uchida,1926　が生息する。
建物の軒下や藪内の枝等に営巣し、チョウやガの幼虫を狩る。
威嚇性、攻撃性ともにやや強い。
ワーカー数は普通50頭以下。
育房数は50-500程。
オスは10-150、新女王は10-100頭羽化するが、巣によって割合が異なるという。
繭を紡いだ上に産卵し、育房を伸長させるので、巣は鐘の様に長く見える。
攻撃性はやや強い。 ヤブガラシを訪花するワーカー。
2009年7月26日、佐賀市。 木の幹にとまるオス。
2005年11月3日、佐賀市。
初期巣。中央あたりの育房に 孵化した幼虫が見える。
2005年5月3日、佐賀市。 木材から巣材を採取するワーカー。
2007年8月13日、兵庫県加古郡。 ガの幼虫を狩り、解体する女王。
2006年5月5日、兵庫県加古郡。 芋虫を狩り、肉団子にするワーカー。
2024年8月11日、兵庫県加古郡。 巣は大きくなってきたが、まだ女王1頭である。
育房は深いので、育房を2段に使っているのかも知れない。
柄の部分と巣の背面は特殊な物質を塗りつけるので、黒光りしているが、補強のためといわれる。
2012年5月20日、佐賀市。 解散を待つばかりのコロニー。
オスの姿が見えるので、新女王も羽化しているはずだ。
2012年8月25日、佐賀市。