Vespa mandarinia　Smith,1852
【体長】女王40-45mm。ワーカー27-40mm。オス30-39mm。
【発生期】4-12月。
【分布】北海道、本州、四国、九州、佐渡島、対馬、大隈諸島；朝鮮半島、台湾、中国、東南アジア、インド、ヒマラヤ。

周知のとおり真社会性種。
世界最大のスズメバチで攻撃性は極めて強い。
地中や木の空洞に鐘型の巣を作る。
ワーカー数は最大500頭程度で、育房数は500-8000。
オスは50-1000頭、新女王は20-800頭羽化し、一般にオスの方が多いという。
さまざまな大型昆虫や蜘蛛を狩るが、甲虫をよく狩ることが知られている。
8月中旬から11月上旬にかけて、集団で他種の巣を襲い、数時間から数日をかけて、幼虫や蛹を餌として略奪し全滅させる、特有の習性を持つ。
その行動範囲は通常1-2kmに達するといわれる。
樹液の餌場等を同じ巣の個体が占有し、他巣や他種の個体を寄せ付けない。
また、他の社会性蜂の巣を、集団で襲って占拠しているときも同様に防御し、近づくと攻撃される。
自分の巣を離れていても刺しに来る、唯一のスズメバチである。 林縁の葉上で休む女王。
2008年6月1日、佐賀市。 営巣場所を探して林床を飛ぶ女王。
2005年5月4日、佐賀市。 サザンカを訪花し吸蜜する。
時期は遅いが、翅の傷み具合を見るとワーカーだと思われる。
2006年11月11日、佐賀市。 身繕いをするオス。
2016年11月20日、佐賀市。 樹液を吸う女王。
2008年6月22日、佐賀市。 カマキリを解体する。
繰り返し飛来する。
2009年10月18日、佐賀市。 キイロスズメバチを巣外で狩る。
近くのキイロスズメバチの巣を集団で攻撃中だが、これは餌として持ち帰る様だ。
2017年9月18日、佐賀県唐津市。 水を飲むワーカー。
2014年9月14日、佐賀市。 農道脇の擁壁上に出来た、空洞に作られた巣。
外被が露出している。
2016年10月9日、佐賀市。 木の根元の洞に営巣する。
中に堆積した木の屑を大量に運び出す。
2020年8月29日、佐賀県唐津市。 木の小さな洞に営巣する。
珍しく人の背丈ほどの比較的高い位置に営巣している。
2017年9月3日、佐賀県唐津市。 巣材を搬入するワーカー。
2017年9月24日、佐賀県唐津市。 木の根元の洞に営巣する。
ワーカーが2頭翅を使って換気をしている。
2013年9月8日、佐賀市。 神社の屋根裏のキイロスズメバチの巣を集団で襲う。
2017年9月18日、佐賀県唐津市。 オオスズメバチ側にもダメージはある。
多くのワーカーが反撃に会い、地面に落ちている。
キイロスズメバチのものに混ざり、オオスズメバチの体の一部も見える。
2017年9月18日、佐賀県唐津市。 他巣を多くのオスが訪れる。
2016年11月20日、佐賀市。