Lasioglossum scitulum　(Smith,1873)
【体長】メス8-9mm。オス7-8mm。
【発生期】メス4-10月。オス6-11月。年2化性。
【分布】北海道、本州、四国、九州、大隈諸島、中ノ島；極東ロシア、中国、朝鮮半島。

中型の普通種。
地中に営巣し、様々な花を訪れる。
主坑から複数の分岐坑を掘り、それぞれに1育房を作る。
時に複雌巣になるが、母巣で母蜂と娘蜂が共存する場合と、娘蜂が姉妹で共存する場合と、娘世代の新設巣に、非血縁の同じ世代の蜂が入り込んで共存するパターンが生じるという。
この場合母あるいは姉が優勢雌になり、採餌は劣勢雌に任される。
劣勢雌が餌の成型の後産卵するが、優勢雌がそれを食べた後産卵する。
ただ、同世代共存の場合は、しばしば優勢雌も採餌を行い、分担があいまいになるという。
写真は別の種かも知れない。 後肢にたっぷりの花粉を付けて運ぶメス。
2016年8月13日、佐賀市。 ヒメジョオンを訪花するメス。
2014年6月28日、佐賀市。 ウマノアシガタを訪花するメス。
2007年5月20日、佐賀市。 コウゾリナを訪花するメス。
2022年8月28日、佐賀市。 アキノノゲシを訪花するメス。
2022年9月24日、佐賀市。 ヤブガラシを訪花するオス。
2024年10月5日、兵庫県加古郡。 巣穴を掘るメス。
1980年頃、兵庫県加古郡。 育房内の花粉団子と、孵化したばかりの幼虫。
1980年頃、兵庫県加古郡。 深く掘られた坑道。
その先の育房内に蛹がいる。
1980年頃、兵庫県加古郡。 育房内の幼虫。
1980年頃、兵庫県加古郡。 2つ見える育房と、中の蛹。
繭は作らない。
1980年頃、兵庫県加古郡。 黒く色づいてきて、羽化前の蛹。
1980年頃、兵庫県加古郡。 巣の入り口から、外を覗くメス。
坑道より入り口は狭くなっており、外敵を警戒し易くなっている。
1980年頃、兵庫県加古郡。